サブタイトル | 悪魔が夜来る | 話数 | 第17話 | 放映日 | 1974-7-23 |
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監督 | 岡屋竜一 | 脚本 | 胡桃哲 | ゲスト | - |
挿入歌 | - | 協力 | 銀座セキネ | その他 | ナレーター:坂本九 |
STORY
さわやかな朝、浮かれているひみこ。 すると窓際にはがきがあった。 そこには「前略、これは不幸の手紙です。 もし、あなたの所でこれを止めると、必ず不幸が訪れます。 あなたも10時間以内に文章を変えずに129人にこの手紙を出してください。」と書いてあった。 迷信だと全く信じないひみこ。
お店に遅刻して到着したひみこ。 店長から電話で少し遅れるため、その間イズミとヒトミがお店を任されたようだ。 店長代理だからとひみこをコキ使う。 掃除をしていた時に店長が入ってきたが、ひみこが持っていたモップに足を取られて転倒。 激怒した店長は「クビだ!」と。
家では菊之助があの手紙を書いていた。 まだ26枚。 そこへ巴が入ってきた。 不幸の手紙は巴のところにも来ていたようだ。 手紙をよく見るとひみこ宛。 ひみこは自分宛ての手紙を菊之助に書かせていた。 「そんなひみこにきっと近い将来不幸が訪れる」と菊之助が言うと、巴は何やら妙案が浮かんだようだ。 それを菊之助に耳打ち。 喜んでその企みに乗っかる。
家に帰ってきたひみこは玄関扉に藁人形が取り付けられているのを見つける。 すると巴が現れ「この家には悪魔が取り付いている。それを逃れる最後の手段がこの藁人形だ」と言うのだ。 全く信じないひみこは家の中に入ると、何だか焦げ臭い。 鍋が焦げていた。 すると2階から菊之助が降りてきたのだが、様子がおかしい。 「チョウチョが飛んでる...」と口走る。 巴が来て「魔物がお父様に取り付いた」と言い出て行ってしまった。 菊之助がひみこを悪魔だと言いながら追い回す。 自分の部屋に逃げ込んだひみこ。 するとウクレレの音が聞こえた。 扉を開けると菊之助が歌っていた。 気がおかしくなったと思ったひみこは病院に電話をしようとしたところに巴が入ってきた。 これは悪魔が取り付いたためだと言うが、当然信じない。 巴は取り合えず合気道の荒療法で菊之助を一撃し、明日には治ると言って出て行った。
夜、ベットに就いたひみこ。 すると、門灯が消え、雷が鳴り、勝手に窓が開いたりする... 窓を閉めに行くと手がぶる下がっていたりと怪奇現象が... 驚いて慌てるひみこ。 これは巴と菊之助が仕組んだものだった。
翌日お店では店長、イズミ、ヒトミが悪魔が乗り移る話をしていたが、店長がひみこに対して何やら思いつたようだ。 タレント紹介会社に電話をかけ役者を3名ほど派遣してほしいと。
遅刻して出勤したひみこにイズミたちは「俊哉からの手紙を持った人が東京に来ていて、お昼に多摩川園で待っている」と言う。 大喜びのひみこはそのまま多摩川園に向かった。 その途中で占い師に呼び止められ「大凶で悪霊がついている」と言われてしまう。 多摩川園に到着したひみこはある男性と会うが手紙ではなく言づけだと言う。 早く聞き出したいひみこにその男は「その前に」とスリラー館に連れ込んだ。 怖がって出てきたひみこに男が「悪魔が取り付いているからあなたを同類だと思って寄ってきた」のだと。 更に「俊哉に恋人ができた。 それはパリジェンヌで、もう僕のことは忘れて」と伝えてくれと言いその場を去っていった。
「あの不幸の手紙が来てからと言うもの、嫌なことばかり」と嘆くひみこ。 すると歩いている途中で運命鑑定師から「ひどい星の元に生まれている。関わりのある人は必ず不幸になる。 結婚したら10日以内に死を遂げる。 婚約しているのならすぐに解消した方がいい。 それが相手の男を救う」と言われ、信じ込むひみこ。
一方、とあるお店にいた菊之助は「ちょっとやりすぎた。 もし、これで北海道に帰ると言い出したら」と反省。 そこへ店長と役者が入ってきた。 店長は報酬が入った封筒を手渡し。 その会話を聞いて怪しく思う菊之助。
ひみこは荷物をまとめ家を出ようとした時、 菊之助がどうしたのかと事情を聞くと「私と結婚すると俊哉は不幸になる。 それに俊哉には新しい恋人ができた。」と。 それを誰に聞いたのかと尋ねると思い当たる節が。 これが全て店長の陰謀だと確信した菊之助。 全てを知ったひみこ。
ひみこをだまし切ったと思っている店長はイズミたちに自慢をしているところにひみこから電話があり「店を辞めて北海道に帰るのでお別れパーティーを自宅でする」とのこと。 満足そうな顔をして「後で行く」告げ電話を切る。
店長がひみこの家に向かう途中、占い師(易者)に呼び止められ「悪霊が宿っている」と言われるが聞く耳を持たない。 更に運命鑑定士からも「悪霊が取り付いている、ろくな死に方をしない」と。 そんな言葉を完全に無視するが、占い師は菊之助が、鑑定士はひみこが変装していた。 それに気づいていない店長はひみこの家に到着。 しかし家の中には誰もいない。 すると電話が鳴った。 電話を取るとひみこからだった。 買い物の為、7時半まで待っていてほしいという。 7時半を過ぎても帰ってこないひみこにイライラする店長。 電気をつけようとしてもつかない。 するとまた電話が鳴った。 ひみこからで2階にお父さんがいるからと。 それを聞いて2階に上がろうとした時、暗闇の中に会長の顔が。 店長は思わず「オニババ」と叫んでしまった。 電気が点き隠れていたひみこと菊之助が出てきた。 たまたま会長がひみこの家に訪ねてきたようだ。 会長に今までのいきさつを話し、店長の仕業だと知った会長は店長にクビを宣言する。 しかし、ひみこは店長は有能な人だからと会長に直訴した。 「偉い」とひみこを褒める会長は店長に「ひみこにお礼を言いなさい」と。 渋々お礼を言う...
COMMENT
今回も牧伸二さんのウクレレが聞けます。 現在、多摩川園という遊園地はありません。 1970年代後半に閉鎖されたようです。 場所は大田区田園調布にありましたがその後、多摩川園ラケットクラブとなり、今ではそれもありません。 また、当時最寄り駅は東急線の多摩川園駅でしたがその駅名も変わって多摩川駅となっています。
Location Site Information
ひみこの家
多摩市桜ヶ丘1丁目
セキネ
銀座セキネ
赤坂東急ホテル
赤坂東急ホテル
多摩川園
多摩川園(1979年6月に閉園)
2004年11月撮影
ひみこの家の前です。 多摩川園が閉鎖されたのは非常に残念でした。